Google Meetの録画・議事録がGoogleドライブへ自動整理保存される新機能を解説
はじめに
オンライン会議が終わったあと、「録画ファイルはどこに保存されたのか」「文字起こしと会議メモが別々の場所にあって探しづらい」「参加できなかったメンバーへ毎回URLを送るのが面倒」と感じたことはないでしょうか。
Google Meetでは、会議の録画、文字起こし、AIによる会議メモなど、会議後に確認できる情報が増えています。一方で、便利な機能が増えるほど「どの会議のファイルなのか」「どこに保存されているのか」を管理する手間も発生します。
そこでGoogleは2026年7月、Google Meetで生成された会議関連ファイルをGoogleドライブ内で自動整理する仕組みを導入しました。会議終了後、主催者のマイドライブ内に「Google Meet」フォルダが用意され、その中へ会議ごとのサブフォルダが自動作成されます。
録画、文字起こし、会議メモなどは、その会議に対応するフォルダへまとめて保存されます。毎週実施している定例会議などでは、各回のファイルが同じ定例会議用フォルダへ集約されるため、過去回の記録を時系列で確認しやすくなります。
2026年7月以降の基本的な保存イメージ
マイドライブ → Google Meet → 会議ごとのサブフォルダ → 録画・文字起こし・会議メモ
さらに、その会議ファイルへのアクセス権を持つ参加者には、自分のGoogleドライブ内の「Google Meet」フォルダから参照できるショートカットが作成されます。主催者が会議終了後に録画URLや議事録URLを一人ずつ送る作業を減らせます。
なお、このアップデートによって録画や文字起こし、AI会議メモの利用条件そのものが変わるわけではありません。それぞれの機能を利用できるかどうかは、利用中のGoogle Workspace環境や管理者設定などによって異なります。今回の変更は、生成された会議関連ファイルを「どのようにGoogleドライブ内で整理するか」を改善するものです。
本記事では、新しい保存構造、定例会議の扱い、参加者側からの確認方法、従来のMeet Recordingsフォルダの扱い、業務上のメリットや運用時の注意点まで解説します。
会議関連ファイルが自動で整理・保存される仕組み
従来のGoogle Meetでは、録画データなどが主催者のGoogleドライブへ保存されていましたが、会議単位のフォルダへ自動整理される仕組みではありませんでした。そのため、会議が増えるほど「この録画はどの会議のものか」「文字起こしはどこにあるか」と探す場面が発生しやすくなっていました。
2026年7月のアップデートでは、会議関連ファイルを整理する専用の「Google Meet」フォルダが主催者のマイドライブ内に作られ、その下に会議単位のサブフォルダが自動生成されます。
主催者のドライブ内に会議別サブフォルダを自動作成
会議終了後、録画、文字起こし、会議メモなどのファイルが生成されると、主催者の「Google Meet」フォルダ内にその会議用のサブフォルダが作成されます。
これまでのように、すべての録画を同じ保存場所から探すのではなく、「○○プロジェクト定例」「営業会議」といった会議単位で関連ファイルを確認しやすくなります。
| 項目 | 従来 | 新しい保存方式 |
|---|---|---|
| 保存先 | 主催者のマイドライブ内 | 「Google Meet」フォルダ内 |
| 整理単位 | 会議単位で整理されていない | 会議ごとのサブフォルダ |
| 参加者側 | 主催者側のファイルを探す必要あり | アクセス権があればショートカットを表示 |
定例会議は1つのフォルダに集約
毎週の定例ミーティングなど、Googleカレンダー上で繰り返し設定されている会議では、開催回ごとに別々のフォルダが作成されるのではなく、同じ定例会議用フォルダへ各回のファイルが保存されます。
例えば毎週月曜日に実施している営業定例であれば、1回目、2回目、3回目の録画・文字起こし・会議メモを同じフォルダから確認できます。過去の決定事項や議論の変化を追いたい場合にも便利です。
定例会議の整理イメージ
Google Meet → 営業定例 → 7月6日の録画・メモ・文字起こし/7月13日の録画・メモ・文字起こし/7月20日の録画・メモ・文字起こし
参加者へのショートカットも自動作成
会議に参加したユーザーのうち、その会議ファイルへのアクセス権を持つユーザーには、自分のGoogleドライブ内の「Google Meet」フォルダから参照できるショートカットが自動作成されます。
ここで重要なのは、「会議に参加した全員へ無条件で録画やメモが共有される」という意味ではないことです。ショートカットが作成されるのは、対象ファイルへのアクセス権を持つ参加者です。ファイルそのものの共有権限は引き続き適切に管理する必要があります。
Googleカレンダーからも会議メモを確認できる
AIによる会議メモを利用した場合、生成されたメモ文書はGoogleカレンダーの予定にも添付されます。設定された共有範囲に応じて、社内の招待参加者はカレンダー予定から会議メモへアクセスできます。
そのため、会議後の資料確認ではGoogleドライブだけでなく、GoogleカレンダーやGoogle Meetのホーム画面から過去会議の関連ファイルへアクセスする方法もあります。
既存の「Meet Recordings」フォルダはどうなる?
これまでGoogle Meetの録画などを利用していたユーザーのGoogleドライブには、「Meet Recordings」というフォルダが存在している場合があります。
今回の保存構造変更に伴い、この既存フォルダは新しい「Google Meet」フォルダの中へ移動され、名称も「Legacy Meet Recordings」へ変更されます。
ここで「Legacy」と付いていますが、過去の録画や会議メモが削除されるわけではありません。既存のファイルは引き続き利用でき、過去に共有した録画リンクも引き続き利用できます。
| 対象 | 変更後 |
|---|---|
| 既存のMeet Recordingsフォルダ | Google Meetフォルダ内へ移動 |
| フォルダ名 | Legacy Meet Recordingsへ変更 |
| 過去の録画ファイル | そのまま保持 |
| 既存の録画リンク | 引き続き利用可能 |
| 新しい録画 | 会議別サブフォルダへ保存 |
移行のタイミングでは、一時的に「Meet Recordings」と「Google Meet」の両方がGoogleドライブ上に見える場合がありますが、これは移行処理によるものです。
APIや自動処理を利用している企業は注意
フォルダ名やフォルダIDを前提に、録画ファイルを自動取得・コピーするスクリプトやワークフローを運用している場合は確認が必要です。Googleも管理者向けに、特定のフォルダ名やIDへ依存するAPIスクリプトや自動処理を監査するよう案内しています。
例えば、「Meet Recordingsフォルダに新しい動画が追加されたら別フォルダへコピーする」といったApps Scriptや外部ツールの自動化を利用している場合、フォルダ構成変更によって動作しなくなる可能性があります。自動処理を使っている場合は、新しい「Google Meet」フォルダ構造に合わせて設定を確認しましょう。
業務面でのメリット
今回の変更は、単にGoogleドライブのフォルダが整理されるだけではありません。会議後に発生していた「探す」「共有する」「過去回を振り返る」といった作業を減らせるため、日常的にGoogle Meetを利用している組織ほど効果を感じやすいでしょう。
検索コストを減らせる
録画・文字起こし・会議メモが会議ごとのフォルダへまとまることで、「録画はMeet Recordings、議事録はGoogleドキュメント、文字起こしは別の場所」といった状態を避けやすくなります。
例えば担当者が変更になった場合でも、対象となる会議のフォルダを確認すれば、その会議に関連する情報へたどり着きやすくなります。
共有作業を減らせる
アクセス権を持つ参加者にはショートカットが自動作成されるため、主催者が会議後に「録画はこちら」「議事録はこちら」と毎回連絡する作業を減らせます。
AI会議メモについてはGoogleカレンダーの予定にも紐づくため、参加者が会議予定から直接確認できる場合もあります。
定例会議を時系列で振り返りやすい
定例会議では各回のファイルが同じフォルダへ集約されます。そのため、「前回何を決めたか」「先月からどのように議論が変化したか」を追いやすくなります。
会議をナレッジとして蓄積しやすい
会議の内容が担当者個人の記憶やメモだけに残るのではなく、録画、文字起こし、会議メモとして継続的に保存されることで、過去の意思決定や議論を参照しやすくなります。
| 従来発生しやすかった作業 | 新しい保存方式で期待できること |
|---|---|
| 録画を探す | 会議単位のフォルダから確認 |
| 文字起こしを探す | 録画・メモと同じ場所から確認 |
| 参加者へURLを共有 | アクセス権があればショートカットを利用 |
| 過去の定例会議を探す | 同じ会議フォルダ内で時系列確認 |
| 担当者変更時に情報を引き継ぐ | 過去の会議記録をまとめて確認 |
特に効果が出やすい会議
- 毎週・毎月の定例会議
- 複数部署が参加するプロジェクト会議
- 参加できないメンバーが多い会議
- 録画や文字起こしを頻繁に利用する研修
- 後から意思決定の経緯を確認したい会議
また、2026年にはGoogle MeetのWebホーム画面も刷新され、過去の会議メモ、録画、文字起こしを会議単位で確認しやすくなっています。Googleドライブだけでなく、Meet自体も会議資料へアクセスする入口として使いやすくなっています。
会議管理の効率化にお悩みではありませんか?
・MeetのAI議事録・文字起こし機能を導入したものの、社内で十分に活用されていない
・会議の録画や議事録が担当者ごとにバラバラの場所へ保存されている
・Googleドライブのアクセス権限やフォルダ構成を整理したい
・会議終了後に録画URLや議事録を共有する作業を減らしたい
・過去の会議記録をナレッジとして活用したい
・ペーパーレス化とあわせてオンライン会議の運用ルールを整備したい
Google Meetには録画、文字起こし、AIによる会議メモなど多くの機能がありますが、機能を有効にするだけでは会議管理の効率化にはつながりません。
例えば、「どの会議を録画するのか」「AI会議メモをどの会議で利用するのか」「誰まで会議ファイルを共有するのか」「何年間保存するのか」といったルールを決めておかないと、Googleドライブ内にファイルが増え続け、かえって管理しづらくなる可能性があります。
会議管理で決めておきたい運用ルール
- 録画する会議・しない会議の基準
- AI会議メモを利用する会議の基準
- 会議ファイルの共有範囲
- 録画・文字起こしの保存期間
- 機密性の高い会議の扱い
- 担当者変更時の引き継ぎ方法
GWS活用メディアでは、Google Workspaceの構築から運用ルールの策定、Googleドライブの権限設計、社内定着のトレーニングまで幅広く支援しています。
「Google Meetの会議管理を効率化したい」「録画や議事録をもっと活用したい」という方は、お気軽に無料相談をご利用ください。
まとめ
2026年7月のアップデートにより、Google Meetで生成される録画、文字起こし、会議メモなどの関連ファイルは、主催者のGoogleドライブ内にある「Google Meet」フォルダへ会議単位で整理されるようになりました。
「Google Meet」フォルダの中には会議ごとのサブフォルダが作られ、各会議の関連ファイルを一か所から確認できます。毎週・毎月実施する繰り返し会議では、各回のファイルが同じ会議フォルダへ集約されます。
また、会議ファイルへのアクセス権を持つ参加者には、自分のGoogleドライブ内から参照できるショートカットが作成されます。主催者が会議後に毎回録画や議事録のURLを送る作業を減らせます。
今回のアップデートのポイント
- マイドライブ内に「Google Meet」フォルダを作成
- 会議ごとのサブフォルダへ関連ファイルを整理
- 定例会議は同じフォルダへ各回のデータを集約
- アクセス権を持つ参加者にはショートカットを作成
- 既存のMeet RecordingsはLegacy Meet Recordingsへ変更
- 過去の録画リンクは引き続き利用可能
特に定例会議では、録画や会議メモを同じ場所から時系列で確認できるようになるため、過去の議論や決定事項を振り返りやすくなります。担当者の交代や途中参加者への引き継ぎにも活用できます。
一方で、自動整理されるからといって、すべての参加者へすべてのファイルが無条件で共有されるわけではありません。アクセス権限や会議メモの共有設定などは引き続き確認する必要があります。
また、これまで「Meet Recordings」フォルダを参照するApps Scriptや外部サービスを利用している場合は、新しいフォルダ構造への変更によって処理に影響がないか確認しておきましょう。
Google Meetの録画、文字起こし、AI会議メモは、単に会議内容を記録するだけでなく、過去の意思決定や議論を組織のナレッジとして残すためにも利用できます。今回の自動整理機能をきっかけに、「録画を残すだけ」から「後から探して活用できる会議管理」へ運用を見直すとよいでしょう。
参考リンク
・\Google Meet ヘルプ「Take notes for me」
※本記事は2026年10月時点の情報をもとに作成しています。機能や提供条件は変更される場合があります。最新情報はGoogle公式ページをご確認ください。
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